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2008年11月19日

久しぶりにSF小説

筒井康隆氏の「家族八景」、テレパスの七瀬という女の子のお話。
何年か前に読んだのですが、その続編「七瀬ふたたび」と続々編「エディプスの恋人」を読んでみました。
 

「家族八景」では七瀬がお手伝いさんをしながら家族の心を読み、一見平和で幸福そうに見える家庭でも、それは装いであって本当は嘘や欺瞞でドロドロしていたり…という闇の部分を見せつけられる話。
続編「七瀬ふたたび」では、大人になった七瀬が同じエスパーの仲間たちを得ると共に、エスパーをこの世から葬り去ろうという組織の標的になり、彼らと戦う話。
「家族八景」よりもスケールが大きく、社会の中で自分が存在する理由、共存の可能性を模索していく。
続々編「エディプスの恋人」では、七瀬が初めて恋をするが、話の展開がどんどんスケールアップしていき、神・宇宙意志の存在を知り、同時に世界の非現実感・自己の非存在感に苦悩する。
最終的には、この世界が現実であろうと仮の存在であろうとその舞台で役をつとめるしかないという結論に達します。
最初の「家族八景」が、まさか宇宙観や世界観の絡んでくる話に発展するとは思ってもみなかったので、驚きました。
成長過程における人間の思考が濃縮されていて、SF小説だとは感じられないほどよくできています。
posted by スパイダーウーマン at 11:29 | Comment(2) | くも女的ブックレビュー
この記事へのコメント
○十年前 たぶん初版発売時に読みました。
筒井康隆さん ファンでしたが 途中から面白くなくなって 最近は読んでいませんが、この話は面白かったですね。けっこう覚えています。
Posted by y.haruka at 2008年11月19日 13:38
y.harukaさん
コメントありがとうございます!
初版ですと、昭和50年〜ですね。
30年も前の作品なのに、内容に全く古さを感じませんでした。
人間の深層心理といった、時代に流されない普遍的なものに焦点を当てているからかもしれませんね。
筒井康隆さんの本はそんなに読んでいません。初期の方が面白いのかしら、他にも読んでみます^^
Posted by スパイダーウーマン at 2008年11月20日 01:31
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